Pythonの環境構築と使用するバージョンの設定方法
Pythonは小中高の教育でも利用されるなど最も注目されているプログラミング言語の一つです。 今後エンジニアとして活躍する上でDjangoやFlaskといったPythonフレームワークを使用した開発現場にも行き合うことにもなると思うので、PythonをLinux環境にインストールする方法を学びます。
Pythonのインストール
Pythonを実際に自分のPCにインストールしていってもいいのですが、なにか設定ミスってわけわからなくなったら怖いのでとりあえずEnvaderの仮想環境でハンズオンをやってみます。
Debianディストリビューションであるubuntuにインストールすると仮定し、まずはお約束のsudo apt update
をした後、sudo apt install -y python(バージョンを指定)
とします。
sudo apt update && sudo apt install -y python[version]
大まかなバージョンについて
現在Pythonは大きく分けてPython2系とPython3系のメジャーバージョンが異なる2つがあります。 3系は2系の関数や機能を使えますが、2系は3系のものを使えないといった関係性になります。
Pythonのバージョン確認
インストールした後Pythonのバージョン情報はpython --version
コマンドで確認できます。
オプションは他に-V
もしくはVV
を使用することができます。
デフォルトで使用するバージョンを変更する
Ubuntuにインストールした場合、もともとインストールされているPython2.7がデフォルトで使用されるPythonのバージョンとなっています。 つまり先程インストールした3系のPythonと異なるバージョンのものも存在しています。
ls /usr/bin | grep python dh_python3 python2.7 python3 python3.5 python3.5m python3m
Python3系をインストールしたところ、複数のバージョンがインストールされたことがわかります。 下記コマンドでPython3.5を優先で使用する設定ができます。
sudo update-alternatives --install /usr/bin/python python /usr/bin/python3.5 1
※開発環境などで2系を使うこともあると思いますが、Pythonのバージョン管理ツールを使ったほうが便利だと思うので設定等は割愛します。
Python対話モード
上記のバージョン指定コマンドを入力したことによりPython3.5がデフォルトで使用されるPythonとなっています。
python
とコマンドを打つことでPython対話モードへ移行します。
>>>
と表示されるので計算やPythonコマンドの入力をすることができるようになります。
sudo update-alternatives --install /usr/bin/python python /usr/bin/python3.5 1 update-alternatives: using /usr/bin/python3.5 to provide /usr/bin/python (python) in auto mode envader@172-19-2-2:~$ python Python 3.5.3 (default, Nov 4 2021, 15:29:10) [GCC 6.3.0 20170516] on linux Type "help", "copyright", "credits" or "license" for more information. >>> 1 + 2 3
コード参考:Pythonの世界へようこそ!
モードから抜けるにはCtrl(Command)+D
を押します。
学んだこと
これで自分のLinux環境にインストールする一通りの知識を得ることができました。
参考資料
https://www.dsp.co.jp/tocreator/engineer/tips-engineer/python_installation/